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『キサラギ』に語り合いました
2007年6月11日(月) スペースFS汐留(東京・新橋) ゲスト:佐藤祐市監督
Evolution J film

 小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之がアイドル・オタクに扮し、自殺したアイドルの死の真相に迫るサスペンス・コメディ『キサラギ』。ほぼワンシチュエーションで展開する本作で、俳優陣の魅惑の化学反応を引き出した佐藤祐市監督を招いたこの日のトークは、「監督の初恋はいつ?」といった質問まで飛び出す楽しいひとときとなりました。


「現場は同じ時間を共有した、5人のトークで盛り上がっていました」

Q:同じ舞台の映画化でも、『サマータイムマシン・ブルース』では場所を変えたり、特撮を使ってましたが、これは正攻法ですね。
例えば、人が背中を向けたままずっと喋っているところもありましたが、それは舞台の魅力を損なわないようにカメラを敢えて動かさなかったのか? それともベストなカメラ・ポジションを選んで編集したらああなったのか? どっちですか?

佐藤:脚本を読んだときに、何よりも芝居が面白く見えないと絶対よくないと思ったんですよ。CGとかを使って面白くなるのか?っていったら、僕は違うなと。台詞をテンポよくダーっと言い合う、そういう芝居でいいじゃないか?っていうのが、脚本を読んだときのいちばんの印象だったんです。
だから、あまり画に逃げないで、芝居をちゃんと撮るように心がけましたね。

Q:密室劇特有の閉塞感がないのもいいですね。
佐藤:その感想は嬉しいけど、何日も同じ場所で撮ってると俳優陣も疲れてきて、朝、「おはようございまーす」って来ても、みんな身体が夜中の2時みたいな感じで(笑)。
それを「やるぞー!」と言って盛り上げて、前日と同じテンションまで持っていくように注意したんです。

Q:俳優さんの裏話や撮影秘話を教えて下さい。
佐藤:現場は本当に部活みたいなノリで、ユースケ(・サンタマリア)さんが下ネタを言ったら、(小栗)旬くんも言うわ、香川(照之)さんも言うわ、塚地(武雅)ものってきて、エロエロトークで大変でした(笑)。でも、毎日毎日同じ狭い場所で、同じ顔をつき合わせて、しかも男ばかりでいると、さっきも言ったように、みんなヘンな疲れが朝からあって。それを感じ始めてから、(息抜きをかねて)だんだん下ネタが多くなっていきましたね。
そんなことをしてるから、ユースケさんなんてテイク17まで行ったシーンもあったけど(笑)、撮影がすべて終わった後も(小出恵介も含めた)5人がみんなでメシを食いに行くことも多くて。あの時間を共有した者同士ですごく盛り上がってた感じですね。

『キサラギ』
6月16日(土)シネクイント、シネ・リーブル池袋ほかにて公開
司会:相田冬二
文:イソガイマサト
PHOTO:星野洋介

想像を裏切る展開に翻弄され、結末には涙する!
 あるアイドルのファンサイトで知り合った5人の男たちが、初めて顔を合わせる。しかもその日は、このアイドルの1周忌。1年前、彼女は謎の自殺をとげたのだ。本当に自殺だったのか? それとも他殺? いつしか真の死因を探り始める彼ら。事態は、まさかまさかの方向へと転がりはじめた――。
 初対面同士のトキメキと不安感。妙に落ち着かない雰囲気の中ではじまるこの密室劇は、どシリアスなミステリーでもなければ、脳天気なだけのシチュエーション・コメディでもない。おちゃらけながらも真剣で、ストレートと変化球が絶妙に入り乱れた展開は、あらゆる予測を乗り越えていく。どんでん返しと呼ぶにはあまりに感動的な結末は、“未知のカクテル”を飲み干したときのように忘れられない余韻を約束する。
 『ALWAYS 三丁目の夕日』の古沢良太による卓抜したオリジナル脚本を、『シムソンズ』で青春映画の突破口を開いた佐藤祐市監督が堂々映画化。『レザボア・ドッグス』ばりに黒のスーツでキメた男たちが、『ユージュアル・サスペクツ』風の混沌に身を投じたとき、どこまでも等身大で、ただひたすらに日常的な悲喜こもごもが浮上してくる。その様は、ある意味、日本映画に新しい“エンタメ地平”が拓かれたと言っても過言ではないほど。さあ、あなたも“連れ去られて”みては!
text:相田冬二

小栗旬、ユースケほか
魅力的な男たち5人のかけあい
密室劇の主役は、なんと言っても役者。個性豊かな5人の男たちを演じるのは、旬の男優たち。小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之。いずれも演技派の彼らが引き起こす化学反応は、絡まった導火線のように途方もない魅惑を用意する。油断ならない台詞のやり取り、腰がくだけるアクションの連鎖にしびれるべし!

監督:佐藤祐市 出演:小栗旬/ユースケ・サンタマリア/小出恵介/塚地武雄/香川照之
配給:東芝エンタテインメント 上映時間:1時間48分 6月16日(土)より、シネクイント、シネ・リーブル池袋ほかにて公開


佐藤祐市監督
Profile
1962年生まれ。『古畑任三郎』をはじめ、『僕の生きる道』『大奥』など、数多くのTVドラマを手掛け、'05年に『プレイ』で映画監督デビュー。ジャンルにとらわれない高い演出力に定評がある。代表作に加藤ローサ主演でカーリングチームの実話を映画化した『シムソンズ』など。
Message
とにかく、内容が面白い。配役は5人だけ。しかも男のみ。僕にとって素晴らしい好条件が整った作品である事は間違いない。そしてワンシチュエーション。初めての挑戦が僕をワクワクさせてくれた。予備知識をなるべく持たないで、観る事をお勧め致します。何故ならば……。その方が楽しめる事間違い無し、なのです。
©「キサラギ」フィルムパートナーズ

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