
死後20数年を経た今も尚、メディアに強い影響力を与えるスター・松田優作。彼のため’78年に企画されるも、実現しなかった幻の作品が、“蘇る”! それは、政府要人の拉致現場を目撃した青年と謎の組織の闘いを映すクライム・アクションだ。
メガホンを執るのは、骨太な男たちのドラマに定評がある、阪本順治監督。本作でもその手腕を大いに発揮している。主演は、“演劇の申し子”と称される若き実力派、藤原竜也。口ひげを蓄え外見を一変させた彼は、走行中のバイクに突進、階段を背中でスライディングなど数々の本格アクションに挑む。
「これまでの芝居にない経験ができた」という通り、容姿のみに留まらない新たな藤原竜也の側面が、監督により十二分に引き出された本作。映画界にも藤原の存在を、より強烈に印象づけるに違いない。